令和4年度 関西岳南会・関西鈴蘭会 総会開催報告

令和4年6月25日(土曜日)11:30

於 ホテルグランビア大阪

開会挨拶  関西岳南会 三浦 会長

 コロナ渦の為に、関西岳南会・関西鈴蘭会の総会開催が3年ぶりとなりました。久しぶりに本日お逢いして、皆さんお元気にされておられて安心いたしました。私は昨年の5月に、皆さんから選任されて関西岳南会の会長となりました三浦です。本日は15名の出席をいただきましたが、皆さんのご協力を仰ぎ、この会を魅力ある会にして多くの会員が参加される会にするのが課せられた任務と承知しております。

 世情は、コロナ渦に始まりロシアのウクライナ侵攻、また落ち着いた感のコロナ感染に加えてインフルエンザの増加の兆しを見せ、地震の頻発や物価高など心配がありますが皆さん充分に備えをされて冷静に対処していただきたいと思います。

 本日は、故郷の佐久から岳南会の吉岡会長と野沢北高の柳沢学校長に本会のためにお忙しい中にも拘わらず、ご臨席を賜っております。お二人には野沢北高創立120周年式典や南高との統合問題、佐久の近況などお話いただけると期待しております。

 

来賓挨拶  岳南会 吉岡 徹 会長

 皆さん こんにちわ。初めて出席させていただきました。実は楽しみにしておりました。昨年1月5日の岳南会総会において、高見澤俊雄第6代目会長の後任として選任されました 吉岡 徹でございます。昭和37年57回卒、佐久市大沢出身です。私の叔母が田口出身・旧制岩田の坪井みゑ子で、関西鈴蘭会初代会長でありました。現在は生駒におりまして、昨日久しぶりに顔を出して中島鈴蘭会会長からお預かりした資料を見せたところ、大変懐かしがって『皆さんによろしく』と言っていました。

 本日、皆さんにお話しさせていただきたい事が2点あります。1つは、この秋に予定しております120周年記念式典です。本来は昨年だったんですが、コロナ渦の為、本年の10月22日(土曜)11:00から長野県立武道館で記念式典並びに記念フォーラムを、17:00から一万里温泉ホテルで祝賀会を予定しています。遠路ではありますが、是非ご参加・ご出席をお願いして、お待ちしております。特に記念フォーラムは『佐久の風土と北高、そして未来』をテーマに各界でご活躍されておられる。(56回)いで はく、(63回)吉岡 忍、(72回)佐々木剛史、(76回)原 真人、(78回)小泉修一、(81回)青木 理、(81回)小木田順子の各氏にご参加頂く予定です。今日は此方へ来て井出千束先輩に逢えるのを楽しみにしていました。井出先輩は1級上で生物班に所属していました。当時から先輩はずば抜けた頭脳の持ち主でした。

 現在佐久地域の高校の普通科は北高で5クラス、南高で5クラス、岩村田で5クラスの15クラスですが、10年後には5クラス分の生徒が減少するという予測がされています。そこで北高と南高を統合するという課題に取り組んでいます。新たに創る高校は【佐久地域の進学の拠点校】で『進学を目指す子供を佐久で育てる』ことで一致しております。では、何処に建設をするのか?1案は駒場の通称【種畜牧場】(長野県が所有して国に貸している)敷地面積は101ha有る内の6haを活用する・・・と、国に交渉したところ『家畜改良センターとして重要な施設の為、一部でもダメ』との回答。2案は両校の生徒の3分1が汽車通学の為、中込駅から至近な場所(田圃)を選定して、地主さんと交渉して『高校を創るのなら』と了解を得て、県に提案したところ『これからも他の地域でも同様な事例が起きる為、新校の為に土地購入の予算措置は出来ない』とケンモホロロホの回答。そこで3案として、【北高・南高のどちらかに新校舎を建設する】の提案があり検討しています。今秋までには可成り煮詰まってくると思います。

 もう1つは【進学拠点校】と申し上げましたが、佐久の近隣では上田高校(偏差値65)と山梨県の韮崎甲陵高校(偏差値65)に40人以上の生徒が流出している現状です。『新校の環境を整え、逆に優秀な生徒が流入してくる魅力ある高校を創り上げたい。』と熱意をもって取り組んでおります。ご理解とご支援をお願いして報告を終わります。

 

本部報告  野沢北高校 柳沢 敬 学校長

 令和4年(2022年)4月より学校長を務めます柳沢敬でございます。3月までは、高校教育課高校再編推進室にて北信地域の再編を担当しておりました。私は、79回の野沢北高の卒業生で出身は小諸です。小学校5年生の時に、丸子実業を破って甲子園出場を果たした野球部を見て仲間と『絶対に野沢北へ入って野球をやる』と約束して、芦原中学から6人が入学しました。駅から桜井までは田圃ばっかりで小諸から自転車で通いました。行は1時間、帰りは1時間半かけて家に着くのは夜中の12時と家にいる時間は6から7時間の生活・・今、母校に赴任して【小さい学校になったな】と感じます。ただ、【脈々と受け継がれる伝統】というモノを強く感じます。今日は【日輪祭】の開会式が行われている時間ですが、ビデオメッセージを残してきました。55年前にそれまでの【文芸祭】から生徒会が討議を重ねて【日輪祭】と命名されました。第一回の生徒会長と実行委員長の【開催宣言】が残されています。『佐久の澄みきった高原に輝く日輪、これを我々は学問と芸術の祭典の象徴として選んだのである。新しい名を得た日輪祭は、今後その名に恥じない、≪中略≫我々が真剣に考え、体ごとぶつかっていく真の若人の祭典として前進していくであろう。』と宣言がされて、それが受け継がれて55年の時を刻んでいるということです。

 至近の進学状況を簡単に報告します。以前は300名以上の卒業生がいたのですが、一学年40人5クラスなので200名の卒業生。昨年は、関西では京都大学・大阪大学に各1名で、難関国立大学合格者は7名。主要国公立大学には49名、うち信州大学には12名が合格。主要私立大学には86名が合格し、合計135名を数えた。佐久長聖高校は10クラスで約400名で、中学校・小学校を併設し教育レベルを上げて東大を始め国立大合格者を増やすと計画しています。クラブ活動も盛んで、野球部は160名を数え各地から入学させています。そんな訳で生徒数では倍の差がありますが、本年度の国公立の合格者は、わが校は200名中80名、長聖は400名中45名となり、信州大学に野沢北から現役で18名が合格しました。
1クラスの人数が少ないと言うことは、丁寧な指導が可能になるということです。そして、新校開校に向けて順調に進むとして、今の小学1・2生が入学対象者となります。新校がどういう野沢北・野沢南の伝統を受け継いで、新たな学び舎を創っていくのか?という課題に数年前から本校では、先生方が話し合いの中で 『これからの時代に必要なことは、ただ詰め込んで点数がとれて大学に入る・・・だけではダメ!・・・生徒たちがもっと考えられるようにする。その為には何が大事か? ということで、長野県の高校の中でいち早く【探求】というモノに目を付けました。』『【探求的な学び】をどうやって創っていくのか』と先生方が数年間議論して、生徒を指導するかと研究した結果、全長野県公立高校の中で、唯一本校だけが【スーパー探求研究校】の強化指定を受けています。佐久地域にある様々な企業、自治体、様々な分野で活動されている人達と生徒を結び付けて色んな活動をしています。一例を上げますと、〖長野県防災セミナー〗の研究会において、本校・理数科の生徒が『浅間山に火砕流が発生した時に想定される被害』の研究発表を行います。精密な模型を造り実際に火砕流を流して纏めたモノです。そんな【今までには無い、将来に繋がる学び】を目指しています。

 昨日から始まった【日輪祭】も生徒たちは元気に取り組んでおります。また、野球班は今春の公式戦で佐久長聖に〖4対3〗で勝ちました。昨日、夏の大会に向けての【選手壮行会】があったんですが、『今年の長野県の大会は例年にも増して戦国時代である。どこが優勝するか判らない。その原因を創ったのは君たちである・・・ということは、その責任をとって欲しい。優勝して欲しい』と全校生徒の前で私は言いました。応えてキャプテンが少しビビったのか、活舌の悪い決意表明でしたが、本番ではきっと期待に応えてくれると思います。関西岳南会・関西鈴蘭会の皆様にも彼らの活躍に注目応援をよろしくお願い申し上げます。

 

【 関西岳南会 総会 】  討議・決定の項目のみに止めます
① 3年度改選役員(郵便投票による)並びに会則の確認
② 元年・2年・3年度の会計報告
 ● 元年度は萩原邦夫氏、黒澤節男氏から寄付金205,000
 ● 2・3年度は会費請求振込実績は無し、
 ● 6月25日 岳南会本部からご祝儀、30,000-
 ● 6月25日 三浦会長からご寄付、100,000-
 ● 4年度の会費納付は36名(6月25日現在)、72,000
③ 4年度予算案
 ● 前年繰越259 千円  収入 100 千円  支出 127 千円  繰越 232 千円
④ 120周年記念開催と参加申し込み。 6/1発行の岳南会ニュース。

 

【 関西鈴蘭会 総会 】
① 役員改選(敬称略)
 会長  佐野泰子(新任)
 副会長 荻原百合子 秋山多喜子(再任) 大西たみ子(会計)
 幹事  竹井廣子 東川祥子
② 関西鈴蘭会のあゆみ
 平成19年3月10日 大阪弥生会館 発足会 初代会長に 坪井みゑ子さん選出
 平成22年4月11日 大阪弥生会館 第4回総会 会長に 荻原百合子さん選出
 平成26年5月17日 大阪弥生会館 第8回総会 会長に 秋山多喜子さん選出
 令和2年6月20日 第14回  令和3年 コロナ渦の為に開催中止
 令和4年6月25日 ホテルグランビア大阪 第16回 会長に 佐野泰子さん選出
③ 関西支部の発足 坪井みゑ子 初代会長の回顧録が寄せられました。
 関西支部(関西鈴蘭会)が発足したのは2007年(平成19年)のことです。JR大阪駅のすぐ近く、弥生会館で第一回総会が開かれました。本部から岩岡会長さん岡本副会長さんもご出席下さり、なんとかそれらしい会になりました。総会後の懇親会は、もともと野沢北校の関西岳南会のあと押しで鈴蘭会が発足にこぎつけたという経緯もあり両会の合同で、賑やかで楽しい会になりました。最後に全員で『信濃の国』の
斉唱をした時には、大阪のド真ン中に突然信州の風が吹き出したようで感動しました。
 同窓会支部の発足というと大そうに聞こえますが、正直なところ、まことに頼りない出発でありました。第一回総会を開くにあたって本部の岩岡会長さんに宛てた報告の下書きがあります。『・・・【関西鈴蘭会】などと立派な名前をつけましたが、実際は何名の方が出席してくださるのか見当もつきません。その上今のところ何もかも関西岳南会のお世話になりっぱなしで、私が会長を仰せつかりましたのもたまたま誘われて出席した会合で一番年長だったという理由によるもので、甚だ危なっかしいことでございます。ただ縁あって野沢南高を卒業し、関西に住むことになった者たちが、この会をきっかけに何らかの交流が持てるようになれば、と考えております。・・・』
 あれから四年、2009年には会長も若く頼もしい荻原百合子さん(高9)に交替し会員同士の交流の輪も広がり始めています。関西には八十名あまりの同窓生がいらっしゃる筈です。少しでも好奇心のある方たち、春の総会を覗きに来てください。きっと新しい“何か″に出会えると思いますので、 《平成二十三年三月二十日 記》

懇親食事会  収録不能が多く発言内容の圧縮省略をご容赦願います
乾杯発生 関口 顧問
『指名ですが、大先輩の中川顧問と秋山鈴蘭会会長の3名で行いたいと思います』

食事タイム

自己紹介
小川佐和子 小須田孝行
『コロナ禍で中々開催に至らずやっと今日皆様にお目にかかれ、、、自分でも思いがけず大変嬉しく、、、会長始め事務局の皆様のご苦労に感謝しております。マスクで皆様一人一人のお顔ははっきりわかりませんでしたが、新鮮な気がしました。小須田孝行さんは初めて岳南会に出席して、同期生にも会え、北高の現状もお聞きして、とても喜んでいました。合わせてお礼を言います。横浜に行ける筈の力がある同級生がおり、父親が小学校1年の時事故で亡くなり、農業をつがなければと高に行きましたが、結局横浜に出て資格を取り昨年迄自営の仕事をしていました。同窓会がなく、羨ましいと言っていました。』

竹井廣子
高橋満
佐野泰子
須田昌宏

閉会挨拶 井出 名誉会長