会長挨拶
去る1月5日の総会におきまして皆様にご承認いただき、第7代会長に就任いたしました吉岡 徹でございます。57回卒、出身は佐久市大沢です。
野沢北高等学校同窓会・岳南会は太平洋戦争終戦の翌年、昭和21年に旧来の会則を改めて新たに発足しました。以来本年で75年の歴史を刻みます。この間、本会は黒沢冨次郎初代会長から高見澤俊雄前会長まで6人のそうそうたる先輩会長のご尽力のもとで、その結束力と母校への物心両面にわたる支援において、他に抜きんでた同窓会として確固たる地歩を築いて参りました。
こうした本会の歴史、経緯を振り返りますとき、会長職の任の重さを改めて痛感いたします。まさに身の引き締まる思いであります。
さて母校は本年、開校120周年という誇るべき節目の年を迎えます。慶賀の至りであります。来る10月23日(土)に予定されております記念式典・行事に向けた準備も着々と進められています。各界で活躍中の同窓生諸氏による記念フォーラム(公開討論会)という、在校生諸君が大いに楽しめそうな企画も用意されています。
一方で、母校は開校以来最大の課題に直面しております。
それは皆さんすでにご承知のとおり、母校と野沢南高との統合問題です。これは昨年3月、少子化の現状と将来を見据えた高等学校の再編・統合計画の一環として長野県教育委員会より正式発表されたものです。この統合の意味は、単に現在の両校が合流し1校になるという単純なことではありません。
計画の眼目は、佐久地域の普通科高校の拠点校として新しい高等学校を創設し、野沢北・南両校はその新校に発展的に移行していくということにあります。
創設される新校は、野沢北・南両校それぞれの歴史の中で培われた伝統と文化を受け継ぎ、佐久地域のみならず周辺地域からも高い資質を持つ生徒を集め、その学力と能力をしっかり伸ばし、未来社会のリーダーを目指す大きな志を持つ若者へと育て上げて、それぞれの希望する進路へと送り出す、こうした壮大な使命を持つ佐久地域の中心校となります。
この意味で新校創設は佐久地域の高等教育百年の計をもって臨むべき一大事業であります。
この県教委の方針に対しましては、本会はすでに昨年、前向きに受け止め積極的に関わっていくことを表明しております。これから本格的にこの容易ならざる事業に、母校そしてわたしたち岳南会も取り組んで行くことになります。
自らの学びの場であり、多くの友と青春を謳歌した母校がその姿(校地、校舎、校名、校歌etc.)を変えていくことには、寂しさを交えた感慨を禁じ得ません。
しかし私はこの新校への移行は、母校がより大きくより充実した高等学校として、装いをそして何より覚悟を新たに、未来に向かって出発する千載一遇のチャンスであると思っております。
私たちは再編検討委員会を中心に、会員の皆さんを始め地域の皆さんのこの事業に対する様々なご意見、ご要望を集約しながら、学校を強力にバックアップし、素晴らしい新校を創設すべく力を致していきます。
最後に私は、5人の副会長さんをはじめ代議員の皆さん、事務局の皆さん、そして全ての同窓会員の皆さんのご助言、ご助力をいただきながら、先頭に立って当面するこの新校創設を始め、岳南会としてなすべき事業の遂行に邁進して参りますことをお誓い申し上げましてご挨拶といたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。