野沢北・野沢南両校の同窓会は、再編統合が現実化してきた昨年の初めより会議を重ね、誕生する新校の学校像や教育のあり方について意見交換をしてきました。そして、合意した結果を「期待する学校像」及び「期待する学校教育目標」としてまとめ、ホームページ等をとおして公表するとともに、今後の活発な議論を期待して、両校の教職員の皆さんにも提示してきました。 以下に記述した内容は、新校の学びの基本的な方向を再確認し、その上で「期待する学校教育目標」の『目指す生徒像』をより具体的な言葉で説明したものです。 未来を担う子供たちが集い、切磋琢磨する新校の創設にかける両校同窓会の熱い思いをご理解いただきたいと願っています。 |
- 新校の学びの基本的な方向
(1) 高い志を持ち、自らの可能性に向かって積極的に挑戦する生徒に開かれた学習の場とする。
(2) 中学校までに培った基礎学力の上に、伸びる力をさらに伸ばし、新たに将来の展望が拓けるよう、広い分野の多様な知のテーマに触れる学習を展開する場とする。
(3) 既存の野沢北・野沢南2校の学びを単に平均化した学校にするのではなく、他地区の中学生や保護者も注目する、佐久地区の魅力ある新しい進学の拠点校としていく。
- 具体的な『目指す生徒像』
(1) 「深い教養」を育む
① 学びのすがた
ア 旺盛な探究心を持って、主体的に資質や能力を高める。
イ 疑問、驚き、感動を原動力にして知を追究し深める。
ウ 思考力、判断力、表現力をさらに磨き、自己の活躍できる世界を広げていく。
② 活きてはたらく学びの獲得
ア 確かな学力と豊かな創造力が、生き生きした学習活動の根幹を成すものであることを実感的に理解していく。
イ 学習活動全般をとおして探究的な学びの方法や有効性を体得し、将来を生きる力に結び付けていく。
(2) 「広い視野」を獲得する
① 日常的な学校生活・地域活動の実践をとおして(体験型)
ア 生徒会の委員会活動やクラブ活動の場を校外にも拡大し、地域の人々と交流して社会を知り、学ぶ契機とする。
例)〇 図書委員会の店頭選書、児童への読み聞かせ
〇 広報委員会のマスコミを活用した学校紹介
〇 外国語クラブの観光案内 など
イ 企業や病院、大学などでインターンシップや模擬授業を体験し、広く将来の仕事や研究分野を考える契機とする。
② 探究・読書などをとおして(学究型)
ア SDGsに代表される現代社会の諸課題について学び、世界的・同時代的な問題意識を育む。
イ 相互の「共感」を核に、広く内外の同世代との交流を広げていく。
(3) 「強い意志」を鍛える
① 挑戦するこころざし
ア 将来を構想しながら、夢の実現に向かう計画的・持続的な進路学習を展開していく。
イ 深く考え、追求することを楽しむ豊かな気持ちを大切にし、課題に粘り強く取り組む力量を涵養する。
② 多様性を生きる心性
ア 積極的な国際交流をつうじて、多様な民族の文化と価値観について理解を深めていく。
イ 自他を大切にする「寛容」の心性を育み、社会の良き形成者として品格の備わった行動の習慣化を図る。
(参考) 新しい学力観
新学習指導要領では、育成すべき資質・能力を「何を知っているか、何ができているか(知識・技能)」「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力・人間性等)」の三つの要素に分けて説明し、こうした資質を涵養することによって、よりよい社会や人生を切り拓いていくよう求めています。 |