岳南会代議員会・総会が開催されました。- 2025年1月5日(日)

 謹賀新年
 岳南会々員の皆さま、本年もよろしくお願いいたします。
 恒例の岳南会代議員会・総会が、1月5日(日)佐久グランドホテルで解砕されました。
 午前の代議員会には、支部役員42人が出席。会務および会計の報告と今年の計画が承認された後、佐久新校創設に向けた現況の説明について活発な意見交換がありました。特に、生徒の通学の安全を確保するため、主に駐車場やロータリーとしてグラウンド西に拡幅した土地5,800㎡をめぐっては、その利用方法や出入り口の確保、周辺の道路整備など、多角的な観点から重要な意見が提出されました。
 また役員改選については、役員選考委員長の甘利義夫さん(66回・小諸支部長)から、笹澤一平監査役(60回)の退任と吉岡徹会長(57回)はじめ副会長5人の再任が提案され、全会一致で承認されました。笹澤さんには長期にわたり監査役としてご尽力いただき、有難うございました。
午後の総会。出席は昨年より多いおよそ80人。20代から80代まで幅広い年齢層の皆さんのご参加をいただき、コロナ前の活況をようやく取り戻しつつある印象を強く受けました。

 冒頭、吉岡徹会長は栁田清二佐久市長(85回)の祝電を披露、続いて多くの支部役員や学校関係者、生徒の参加によって新たな追悼のあり方を示した6月の「第24回戦没者等慰霊祭」開催への謝辞、そして来る1月30日に沖縄県糸満市の糸洲の壕で開催される、小池勇助軍医(3回)の事績を偲ぶ「鎮魂の碑」竣工式(佐久市主催)への出席(同窓会長、生徒会長、引率職員)を伝えました。また、三浦博之さん(松本支部長・67回)が登壇、テレビ信州のプロデューサー時代に作成したDVDを上映し、併せて既に鬼籍に入った「ふじ学徒隊」の女子学生が語る、小池軍医に対する敬慕の重い言葉を解説していただきました。
 続いて校長の柳沢敬先生(79回)は挨拶で、パワーポイントを使い、「スーパー探究校」の5年間や「DXハイスクール」指定の成果と今後の可能性を語り、さらに、生徒の興味関心が海外に広がっている状況を紹介し、1年生は初めて海外への修学旅行(台湾)を計画している由、説明されました。また、同窓会の多大な支援によって、上位生向けの英語と数学の補習や先進校視察が実現していることに感謝の意を表しました。この後、今年度(昨年4月)教頭に赴任した田中聡先生の自己紹介がありました。

 今年の議事の司会は、有坂満さん(61回・南牧支部長)と小林清さん(66回・内山支部長)。
 協議では例年の予算・決算、事業報告・計画の承認に続き、佐久新校の創設関連。篠原秀郷再編検討委員長(65回・副会長)から、「基本計画」策定をはじめとする今後の施設整備計画が発表され、課題への協力が要請されました。また、例年行われる卒業30周年、50周年の記念同窓会からの支援金の扱いについて、一括して岳南会事務局で管理し、学校の要望に柔軟に対応していくことが了承されました。
 さて、今年は2年ぶりの記念講演会。昨年の能登半島地震で、防災の専門家として現場で指揮を執り、被災地の救援にあたった筑波大学教授で防災科学研究所総合防災情報センター長の臼田裕一郎先生(88回)にご登壇いただきました。

 臼田先生はきわめて平易な言葉で、災害の定義や防災の要諦を語り、地形学の知見も駆使して、災害を総合的、具体的に捉えることの大切さを語りました。科学的な実証性と現場主義、そして何よりもそれらを支える人間性が織りなす力感あふれる言葉群。まさに岳南会精神の跳梁といって良い、至福の90分間を共有しました。

 さらに今年も吹奏楽班が登場、井出玲子先生(83回)の指揮によって岳南会になじみの深い「北国の春」などを演奏、さらにアンコール曲「学生歌」を全員で高唱しました。
 田原実夫さん(60回・副会長)の司会で始まった懇親会。土屋十圀さん(61回・東京岳南会長)の開会挨拶、そして渡辺徹さん(56回)の乾杯で宴に入りました。

 いつ終わるとも知れない懐旧の情あふれる歓談、そして過ごした時代の後先を超え、繋がる一つの想い。時は瞬く間に過ぎ、井出亮さん(57回)の万歳三唱で閉会となりました。