岳南会第2回代議員会が開催されました。(9月2日)

 去る9月2日(土)、佐久一萬里温泉ホテルを会場に恒例の代議員会が開催されました。参加者は40余名、東京岳南会からも、会長の井出亜夫氏(本会副会長)及び2人の副会長(土屋十圀氏、田所春子氏)にご参加いただきました。

 吉岡徹岳南会長の挨拶に続く議事のうち、先ず「Ⅰ報告事項」の要点を記し、岳南会員諸賢のご理解ご協力をお願い致します。
 ① 支部総会(上半期)の実施状況
  ❖東京支部、関西支部、岩村田支部、小海支部、臼田支部、小諸支部
  ❖懸案の佐久新校創設の課題があります。各支部ともコロナ前同様、実施に向けご努力ください。
 ② 協力金の納入
  前年比で大幅減となっています。お手元の振込用紙を再度ご確認ください。
 ③ 戦没者等慰霊祭(貞祥寺慰霊碑前)
  ❖6月4日(6月の第1日曜日)、14人の参加(生徒会長石井勇多君を含む)で挙行されました。
  ❖慰霊碑から北高への眺望を、樹木が遮っています。近いうちに伐採する予定です。
  ❖全国にも稀な慰霊祭が、岳南会本会の主催になって2年経ちます。この期に、学校と協力して新しい慰霊のあり方を模索したいと考えます。ご意見をお寄せください。
 ④ 2023(令和6)年岳南会総会
  ❖1月5日(金)佐久グランドホテル
  ❖講演は防災科学技術研究所総合防災情報センター長の臼田雄一郎氏(88回・筑波大学教授)を予定しています。
 ⑤ 120周年記念事業最終報告
  ❖記念行事部会・記念誌部会・会計より報告がありました。
  ❖記念誌「真善美 ひたに追いつつ」は、発行部数2,500、寄贈数1,090(一般・生徒・職員)、販売数433でした。残部は来年以降の新入生に配布する予定です。

 さて、議事「Ⅱ協議事項」佐久新校創設が中心の議題。担当の篠原秀郷岳南会再編検討委員長(65回・副会長)より次の各項目の説明があり、密度の濃い質疑が交わされました。
 ① 2023年1月16日の長野県教育委員会定例会の決定
  ❖2029(令和11)年度開校、校地・校舎は現野沢北高校を活用する。
  ❖規模は全日制課程8学級程度、定時制課程普通科1学級とする。
  ❖全日制課程は「新しい普通科」として「学際領域に関する学科」とし単位制を考える。
  ❖地域・大学・研究機関と協働する「知の探究校」を構想する。
  ❖新しい学びに必要な施設を整備する。
 ② 新しい校舎建設
  ❖設計施工業者決定(2023年11月)後、2024年、25年に基本設計、実施設計、2026年~28年に新校舎を建設する。
  ❖プロポーザルには22社(23案)が参加、8月の1次審査で6社に絞られている。
  ❖2024年の基本設計の段階で、学校職員・生徒のワークショップ、地域のワークショップを複数回開催して意見を募る。
 ③ 今後の活動
  ❖岳南会再編検討委員会、野沢北・野沢南2校同窓会連絡協議会を企画形成の土台とし、佐久新校創設推進協議会(会長栁田清二佐久市長)で決定、運動を推進する。
  ❖活動の核心は、校地の拡幅、生徒の通学の安全性・利便性の確保、校舎の全面改修の3点とする。
  この後、校長の柳沢敬先生より学校の現況報告が行われました。進学では依然として現役国公立大学合格者が40%周辺を維持していること、また近年では難関私大(早稲田・慶応・上智)合格が充実をみていることを分析資料で説明、さらに探究的な学びの展開によって海外留学などをとおしてグローバルな課題に向き合う生徒たちも多くなってきていることが報告されました。また、生徒の活動を支援する諸制度の整備も進んできているということです。

 いずれにしても、探究的な態度で学習を深化させつつ、高い進路希望を実現することによって、佐久新校の開校に大きな期待と展望をもたらすに違いないと改めて確信することができました。
 最後は、井出亜夫東京岳南会長の挨拶と乾杯の発声で始まった懇親会。同窓会という恒常的な親和力に満ちた会話がそこここに興り、参加された皆さんがともに自由な時間を過ごす夏の宵となりました。田所春子東京岳南会副会長の一本締めを以って宴も終焉に至りました。