岳南会代議員会・総会が開催されました。(2024年1月5日(金))

 謹賀新年
 岳南会々員の皆さま、本年もよろしくお願いいたします。
 恒例の岳南会代議員会・総会が、1月5日(金)佐久グランドホテルで開催されました。
 1月1日に発生し甚大な被害をもたらした能登半島地震、そして翌日の羽田空港事故。年初より言葉にできない辛く苦しい出来事が列島を覆う中で岳南会の新年が始まりました。
 臼田裕一郎先生(88回・防災科学技術研究所総合防災情報センター長)の記念講演も、先生が震災の現地対応に忙殺され実施できませんでした。岳南会本会は急遽、木内美穂さん(71回・副会長)製作の募金箱を用意、出席した多くの皆さんの思いを被災地に届けることとしました。予定していたご講演の謝礼を加えることを臼田先生も快諾されました。

 午前中の代議員会では、会務および会計の報告と今年の案が承認され、また今年の重要課題として佐久新校創設に向けた活動の現状と今後の予定、さらに戦没者慰霊祭の新しい在り方の模索について合意を見ました。

 午後の総会。出席はおよそ70人。20代から80代まで幅広い年齢層の皆さんの出席をいただきました。
 冒頭、挨拶に立った岳南会の吉岡徹会長(57回)は記念講演の延期を報告、募金への協力を呼びかけました。また、佐久新校にとって校地・校舎というハード面を決する重要な年になることを力説、要望の実現に向け全力を尽くす決意を述べました。また、校長の柳沢敬先生(79回)は、探究的な学びが難関大学を含む進路実現に早くも好結果をもたらしていることを紹介、さらに同窓会の多大な支援によって、上位生向けの英語補習や先進校視察が実現していることに感謝の意を表しました。この後、今年度(昨年4月)教頭で赴任してきた野村雅幸先生(81回)の自己紹介がありました。

 今年の議事の司会は、井出泰生さん(62回・臼田支部長)と勝俣範夫さん(63回・野沢支部長)。
 協議では先ず佐久新校の創設。篠原秀郷再編検討委員長(65回・副会長)は、「校地拡幅」「校舎全面新築」「通学の利便性・安全性」を重要3項目とし、これらの主要部分については6月の基本計画策定までに実現のめどを立てるよう運動を加速する旨、協力依頼とともに強調しました。また、今年の戦没者慰霊祭(6月2日・貞祥寺)については、さらに多くの岳南会員に参加していただけるよう検討を進めることが吉岡会長によって表明されました。

 総会に続いて、今年は3年ぶりに吹奏楽班が登場、小嶋千教先生(73回)の指揮によって岳南会になじみの深い「北国の春」や「すずめの戸締り」などを演奏し、アンコール曲の最後が「学生歌」。全員で高唱しました。中断されている「第九」を再び復活させたいという希望も聞くことができました。

 田原実夫さん(60回・副会長)の司会で始まった懇親会。井出亜夫さん(58回・東京岳南会長)の深い学識に裏付けられた開会挨拶に続き、栁田清二さん(85回・佐久市長)および小泉俊博さん(78回・小諸市長)にはご来賓の挨拶をいただきました。
 栁田市長は、沖縄戦で自決した小池勇助軍医(3回)に触れ、積徳高等女学校の「ふじ学徒隊」の生徒をまもった糸洲の壕を紹介、案内板や手すりを整備して平和学習に役立てる方針を語りました。また、小泉市長は新しい魅力を創造する施策によって、小諸市の移住者と人口が着実に増加していることを報告、佐久新校については公立進学校として地歩を築くよう期待を示しました。
 続いて、石山道泰さん(56回・中込支部長)の乾杯で宴に入り、いつ終わるとも知れない懐旧の心あふれる歓談の後、堀籠義雄さん(63回・長野支部長)の万歳三唱で閉会となりました。

 なお、事務局の井出誠先生(74回)、西嶋玲子先生(71回)のご尽力で、集まった義援金175,000円(募金75,000円、講師謝金100,000円)を、日本赤十字社を通して被災地に送っていただくこととしました。